トピックス 2003.5


世界最小のピエゾ抵抗型3軸加速度センサーを開発


当社のキーテクノロジーであるマイクロマシン技術と各種要素技術を集約し、世界最小容量0.040cc・高感度0.5mV/G/Vのピエゾ抵抗型3軸加速度センサーを開発した。


1)開発経緯
自動車分野や産業機器分野を中心に使用されてきた加速度センサーも、家電機器や携帯機器(携帯端末やPDA等)の多機能化、又、アミューズメント商品(電子ペットロボット)への応用等、新たなマーケット創出に伴い、基本となる傾きや動作状態を3軸同時検出し、その情報の収集と制御を行うため、更にあらゆる環境に対応する必要性より、小型・軽量・高性能の3軸加速度センサーの開発がマーケットニーズとなっている。
その背景から当社では、十数年来より半導体圧力センサーにより培われたマイクロマシン技術を基に、薄膜形成技術・パッケージ技術といった当社保有の各種要素技術を融合させ、高水準のパフォーマンスを有する世界最小・最軽量の3軸加速度センサーの開発に成功した。(関連特許8件出願中)
今後のブロードバンド時代に適したひとつの情報源として、先進性能商品群への採用に期待は大きい。

2)特徴
  1. 3軸(X、Y、Z軸)方向の動的加速度(振動、衝撃等)及び静的加速度(傾き、重力加速度)同時検出が可能
  2. 小型・薄型・軽量による高密度実装が可能
    パッケージサイズ:5.2×5.6×1.35mm

            0.040ccを実現!

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パッケージ外観
3)仕様
  1. 動作温度範囲 :0〜70℃
  2. 定格加速度  :±2G 
  3. ブリッジ抵抗  :25kΩ
  4. 出力感度    :0.3mV/G/V以上(1G、1Vあたりの出力感度)
  5. 応答周波数  :DC〜100Hz
  6. 耐衝撃性    :3000G以上

4)用途
  1. 家電、映像機器の傾斜・振動モニター
  2. 携帯端末機器用ナビゲーションモニター
  3. 電子ペット、ゲーム等のモーションセンサー
  4. セキュリティ用としての傾斜・振動モニター

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センサーチップ外観




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