トピックス 2003.9.18


超小型MEMS 3軸加速度センサ、世界初の量産化へ


 当社はこの度、ピエゾ型3軸加速度センサの量産化に成功しました。
マイクロマシン技術を利用したピエゾ型3軸加速度センサとしては世界初の量産化であり、小型・最軽量を実現しました。

 本センサのコア技術であるMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術は、十数年来半導体圧力センサを中心に数多くを生産し、市場より高い評価を受けており、今回開発した3軸加速度センサの量産を可能なものとしました。

 携帯情報端末の進化は著しく、ユビキタス時代に伴い高機能なアプリケーションが付加されてきており、その中において3軸加速度センサの役割は無限の可能性を秘めています。

 本センサの特徴は3つの軸の加速度を検知できるのはもとより、静的加速度(傾斜)も検知できる事で、製品が360度どのような状態にあっても検知する事が可能です。従来の2軸加速度センサでは360度を検知するには2個使用する必要がありましたが、当社の3軸加速度センサを1個用いるだけでカバーでき、スペースやコスト問題において課題を克服できます。
また、ASICの搭載によりマイコンとのダイレクトインターフェースを可能にし、温度ドリフトにおいては、お客様にて温度補正回路を付加することなくご使用頂けます。

 このような高水準のパフォーマンスを有するセンサの市場ニーズは高く、あらゆる商品での採用が期待されます。
 長年培ったMEMS技術の集大成である3軸加速度センサが 
 今"HOKURIKU"から世界へ飛躍します。

"特許保有件数20件以上"
≪特 徴≫
1. シングルパッケージに3軸加速度センサと集積回路を内蔵
5.6×5.6×2.0mm小型低背
HAAM-301
2. 傾斜と動的加速度を3軸同時に検出可能
3. 低加速度(±2G)範囲にて高精度検出
4. マイコンとのダイレクトインターフェースが可能
5. 低消費電流   2mA(TYP)at Vcc=3Vdc
6. 低電圧駆動   2.5〜5.25V
7. 耐衝撃性    4,000G以上
≪仕 様≫
1. 定格加速度 ±2G
2. 出力感度 200mV/G (電源電圧3V時:レシオメトリック出力)
3. 耐衝撃性 4,000G以上
4. 消費電流 1mA(TYP)at Vcc=3Vdc
≪用 途≫
1. 携帯情報端末の入力デバイス(スクロール機能)やその他アプリケーション機能
2. 家電、映像機器の傾斜・振動モニター
3. 携帯ゲーム機やゲームコントローラのモーションセンサ
4. セキュリティー用としての傾斜・振動モニター
5. ロボットの姿勢検知
≪販売計画≫
2003年度 100万個/月
2004年度 300万個/月
≪サンプル価格≫
サンプル   3,000円/pcs




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